【浄智寺7つの見どころ】鎌倉江の島七福神の布袋尊はご利益いっぱい!

北鎌倉の浄智寺は鎌倉五山の第4位の由緒あるお寺です。そんな浄智寺の見どころは何があるんだろうって気になりますよね。

この記事では
・浄智寺の見どころを7つ
・鎌倉江の島七福神の布袋尊はどんなご利益があるのか
・浄智寺で行われている珍しい写真供養について

これらをご紹介していきますので、是非ご覧ください。
浄智寺は、明月院のような華やかさはありませんが、訪れる人を惹きつける寺院です。

目次

浄智寺の境内7つの見どころ

北鎌倉の駅をでて左側(駅を背にして)を6~7分歩くと線路が見えてきます。線路の手前を右に入ると浄智寺はすぐそこ。

浄智寺は、いろいろな映画やドラマ、アニメなどに使われています。ふとした時にその場面を思い出す方もいるかもしれませんね。比較的新しいものでは、2020年に放送された【カネ恋】のロケに使われました。

★浄智寺では「浄智寺みどころどこかなイラストマップ」が20円で販売しているそうです。これを見た方の感想は、とても分かりやすくて良かったとおっしゃっていました。
私が訪れた時には気が付きませんでした。。。

まるで森の中のような山門と太鼓橋

浄智寺に入ると山門の周辺は、急にたくさんの木々に囲まれて森の中に来たような雰囲気になります。人がいないわけではないのにシーンとした静かな感じがとても素敵です。

山門の手前には、苔の生えた小さな太鼓橋がかかっていますが、これは渡ることは出来ません。

この太鼓橋と山門は、とても絵になる風景でいつもカメラを持った人がシャッターチャンスをうかがっています。

山門の扁額には「寶所在近」(ほうしょざいきん)と書かれています。簡単に言うと「大切なもの(悟り)は近くにある、悟った後は更に先を目指して一歩踏み出しなさい」という意味があるようです。

山門
山門
浄智寺 案内板
浄智寺 案内板

鎌倉十井の「甘露の井」と「井戸」は不老長寿の水

山門に向かう前に、「甘露の井」があるのですが、知らなければうっかり通り過ぎてしまいそうです。太鼓橋の左にありますから、見落とさないように気を付けてください。

「甘露の井」は鎌倉十井の一つで、水が蜜のように甘く、「不老長寿」の効能がある水といわれていたそうですが、現在は飲むことは出来ません

鎌倉を「鎌倉十井」巡りで観光する方もいらっしゃいます。

鎌倉十井(かまくらじっせい)
水の悪かった鎌倉の井戸の中で、水質も良く最も美味しく、また伝説やいわれのある十の井戸のことをいいます。

鎌倉十井 甘露の井
鎌倉十井 甘露の井
鎌倉十井 甘露の井

【庫裏の裏の方にある井戸】
これは、甘露ノ井と水脈が同じでこちらは飲むことが出来るそうです。この水を飲むと「不老長寿」のパワーを頂けるかもしれませんよ。

こちらも、うっかりすると見落としそうな手でくみ上げる井戸になっています。タライのようなもので水を受けているので見つけてみてください。

山門の上に鐘楼が付いている珍しい鐘楼門

浄智寺には、有名な鐘楼門があります。

なぜ有名かというと、1階が山門になっていて、その上に鐘楼が付いてる唐様の鐘楼門なのです。この鐘楼門は全体の形がとてもおしゃれで私は大好きです。

2階の花の形をした窓は花頭窓(かとうまど)といい、その奥に梵鐘が下げられています。

額には「山居幽勝(さんきょゆうしょう)」という字が書かれています。これは、山の住まいは深く静かでいいところだという意味だそうです。まさに浄智寺のことを言っていますね。

この鐘楼門は神奈川県の有形文化財になっています。

鐘楼門
鐘楼と山門が一つになったの鐘楼門
浄智寺 鐘楼門 窓の形が花の形になっている
浄智寺 鐘楼門 窓の形が花の形になっている

曇華殿のご本尊の三世仏坐像と観音菩薩像

曇華殿(どんげでん)浄智寺の本堂(仏殿)です。

曇華殿には、浄智寺のご本尊様は三世仏坐像です。左から「阿弥陀・釈迦・弥勒」の如来様で、「過去・現在・ 未来」を表しているそうです。神奈川県の重要文化財です。

過去・現在・未来・・・時間の流れって不思議です。今が過ぎ去り過去になり今の延長線が未来!
今を大事に生きなさいということだと感じました。

本堂 曇華殿(どんげでん)
本堂 曇華殿(どんげでん)

三世仏坐像 左から過去・現在・未来を表しています。

三世仏坐像 左から過去・現在・未来
三世仏坐像 左から過去・現在・未来


曇華殿の後ろに鎌倉三十三観音の一つ観音菩薩像が祀られていました。
浄智寺の聖観世音菩薩さまは、鎌倉三十三観音の31番札所になっています。

鎌倉三十三観音の一つ観音菩薩像
鎌倉三十三観音の一つ観音菩薩像
鎌倉三十三観音の一つ観音菩薩像

書院と御朱印受付

大正13年に建てられたという茅葺屋根の建物が書院です。茅葺の屋根がまた風情がありこの景色を見ているだけでほっと和みます。

この書院のとなりで、御朱印の受付をしています。御朱印は、「曇華殿」と「布袋尊」など6種類あります。

書院
書院 写真AC提供

やぐらと竹林

鎌倉には「やぐら」と呼ばれる横穴がたくさん掘られています。その中には、地位の高い人のお墓や石仏などが安置されています。また、僧侶がこの中で修業をしていたそうです。

浄智寺にも、たくさんのやぐらがありました。やぐらの近くにはあまり大きくはありませんが、竹林もありました。

浄智寺 やぐら
浄智寺 やぐら
浄智寺 やぐら
浄智寺 やぐら

鎌倉江の島七福神の「布袋様」の魅力とご利益

浄智寺にはいろいろ見どころがあるのですが、私は「布袋様」(ほていさま)が一番印象に残りました。

やぐらの中いるのは、鎌倉江の島七福神の一つの布袋尊です。

ツルツルの頭で優しく微笑んで・・という表現よりニッコリ笑って、訪れる人を指をさしながら迎えてくださいます。(指さす方向に福があるらしいです)

つまり、拝みに来る人に指をさしてくれるということは・・・参拝者の方に福がくると思っていいのでしょうか?そういうことですよね?そう思うことにします!

布袋尊(ほていそん)は、実在していた中国の契此(かいし)という名前の禅僧を神格化したもので、弥勒菩薩の化身で不老長寿の神といわれているそうです。(七福神の中では唯一実在した神様と言われています)

布袋尊は、いつもニコニコして大きな布袋(ぬのぶくろ)を持っていて、食料品などの施しを受けたものを入れて持ち歩いていたことから布袋尊(ほていそん)と呼ばれるようになりました。

浄智寺の布袋様は、お腹をなでると元気を頂けるそうです。私も撫でてみたら、なんとなく元気が出た気分でした。大勢の方に元気を与えたお腹は心なしか色が違います。

浄智寺 布袋尊
浄智寺 布袋尊

布袋尊のご利益
財運アップ、笑門来福や夫婦円満、子宝の神、無病息災、商売繁盛、開運、良縁、千客万来、家運隆盛、としても信仰が厚いです。

布袋尊 おなかをなでて
布袋尊 おなかをなでて
浄智寺 布袋尊 お腹
浄智寺 布袋尊 お腹

写真を供養する「写真供養感謝祭」

浄智寺では、写真に「ありがとう」を伝える人日として「写真供養感謝祭」を行なっています。

写真に思いを込め、感謝をしながらお焚き上げをしていただくそうです。思い出仕舞い儀式」と呼んでいるようです。

日時 毎年11月 第2土曜日
受付 当日受付のみ(事前の郵送等は不可)
※お焚き上げは、プリント写真のみです。
(ネガ、額、アルバムは不可)費用  
参加費無料 お御焚き上げの供養料は志納
手順 「本堂に一礼」「写真をくべる」「感謝」「本堂に一礼」
問合せ先 写真供養感謝祭実行委員会 TEL:090-9812-2717

引用元:浄智寺 写真供養感謝祭

浄智寺の基本情報

▶住 所
鎌倉市山ノ内1402
TEL:0467-22-3943

▶拝観料
大人 200円/ 小人(中学生以下)100円
障害者と付添1名:無料(障害者手帳持参)
市内高齢者:150円(福寿手帳持参)(2023/2/1より)

▶拝観時間
9:00~16:30(無休)

アクセス

▶電車
JR横須賀線「北鎌倉駅」下車 徒歩約6分

▶車
【横浜横須賀道路】「日野IC」より約30分(混雑状況によって変わりますので目安にね)

目次